きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

「子どもの権利条約 勉強会」参加メモ

子どもの権利条約

 


1月28日「子どもの権利条約 勉強会」に参加してきました。「言語・法・貨幣」(@岩井克人)に興味があり、「法」のひとつ「子どもの権利条約」の基礎知識や全体感は持っておきたかったので。児童福祉法にも大きく影響していることは、過去のブログでも触れています。

 

ameblo.jp

参加者は100名前後の盛況ぶり。以下、スタッフへの共有メモと★=僕の感想です。


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・講師は林大介先生
・今年は国連採択30周年、日本批准25年。
・初学者に合わせた内容。
・林先生、1993年に条約に出会って26年。18歳選挙権の副教材に関わる。
・社会の担い手の「主権者」を育てる。子どもは有権者ではなくても主権者。
・子どもを一人の人間として尊重する人権意識。


子どもの権利条約、1978年、コルチャック先生のポーランドが国連人権委員会に「子どもの権利条約」草案提出。
子どもの権利条約に批准してないのはアメリカとソマリアアメリカは州ごとに宗教的事情で複雑らしい。
・条約は全部で54条
・子ども=18歳未満
・3条「子どもの最善の利益」
・4つの柱が「生存/発達/保護/参加」
・権利=Rights  複数系で「本来の状態」「正しい状態」の意味。フランス革命後、議会で与党が右側に座ったのが語源。
★「権利」という訳語はどこから来たのか。Rightsのオリジナルの意味は、日本語の「ケンリ」「kenri」と少し異なるように感じる。
・「権利」=わがままではない。
・「権利」がぶつかったときに「権利交渉」するのがあるべき姿。
・現在の日本の教育。ぶつかり合いを前もって回避するのはどうか。

 

自治体で子どもの権利条約を反映した施策は、2001年「川崎市子どもの権利に関する条例」が最初。議論過程には少中高生も参加。
・1800自治体のうち51自治体が制定。
SDGsとも親和性高い。

・日本の子どもの自己肯定感は45.8% アメリカは80%
・大人が希望を持てない社会で子どもは希望持てない。
・どうやって子どもに希望を持ってもらえるような社会にしていくか。
自尊感情マッピングの図)

子どもの権利条約,自己肯定感

欅坂46サイレントマジョリティ」「不協和音」に見る自己肯定感。
・海外の事例。ドイツ。公園の改修する時に、保育園児に参加させる。好きな場所に緑のボール、嫌な場所に赤いボールを置いてもらう。
・「子どもは意見を言っていい」のが普通な社会。
・日本人は、自分の意見を話すことに慣れていない。
子どもの権利条約、学校、教育現場にに入って行けない現実がある。
★そういえば、小学校で云々するのは聞いたことはない。でも言われればわかる気もする。子どもの権利条約の思想のベクトルと、日本の学校教育のベクトルは正反対かもしれない。

・今年11月16、17日文京学院大学でイベントやる予定
・東京都で体罰禁止の議論中
児童福祉法改正は大きい。「ここに書いてあるからやならければいけないんですよ」といえる。
・八王子市、子ども議会で名前が「子ども政策課→子どものしあわせ課」に変更になった。
★そういうことだったのか!
・日本の子どもの権利保障について、国連で議論の動画が外務省のHPにあり。
・質疑応答で保育士の方。「子どもに、大人になったら何になりたいかを“名詞”で聞くのはどうか」
★動詞で聞くと「大人になったら何やりたいか」。至極納得。

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帰途、自分と息子のとの関係について考え込んでしまいました。結論は出ませんが、大抵。だいたいこんな感じです。