きずなメール・プロジェクト 代表のblog

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読書メモ:総理通訳の外国語勉強法

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「読書メモ書かないと次の本は買えないマイルール」の2回目です。コロナ緊急事態宣言の直後、アラビア語の独学に挑戦してみました。英語もできないのに。でも続きませんでした。切実な必要がないものの習慣化は難しい。

という話を理事会後に雑談していたら、入部理事が教えてくれました↓。

著者の中川浩一氏は外務省入職後にアラビア語を学び始め、約5年で同時通訳できるまでになり、アラファト議長の通訳をしました。そのときの勉強法の本です。

学びの柱は、「伝えたいことを日本語でアウトプットして、それに応じて必要なインプットをしていく」。「まず日本語」が出発点。「外国語を大量インプットして、ネイティブスピーカーのように考えて話す」という考え方とは逆。著者はこのやり方は遠回りだと言います。

内容からひとつだけ上げるとしたら、「パラフレージング」。ひとつの文章を、異なる「単語」を使って「言い換え」る練習をします。

「言い換え」というと、「それは言い換えただけ」などネガティブな印象ですが、僕は言葉の根源的な有り様だと考えています。「内容」が同じなのになぜ「別の表し方」があるのか。辞書に書かれているのは「意味」ではなく「言い換え」の体系です「考える」とは「別の言葉に言い換える」こと。

同書の勉強法は、「人が考えを生み出す」いうより、「言葉が言葉を生み出す」ことを表しているように読めました。

通訳といえば、当時のエリツィン首相から絶大な信頼を得たロシア語通訳・米原万里さんの本は面白かった。

 

* * *

戻って、「なぜアラビア語を学ぼうとしたか」について、言語化してみました。

①考える道具である言葉について知りたい。だとしたら、日本語の対極にある世界的言語は?と考えたら出てきたのがアラビア語

イスラム教に興味がある。イスラム教は「クルアーン」が全ての基本。そこではアラビア語は「神の言葉」で、翻訳が禁止されている。「神の言葉」を翻訳なしで読んでみたい。

子どもの権利条約は8カ国後に翻訳されて、その一つがアラビア語。「人権」などの言葉がイスラムの世界でどのように訳されているのかを知りたい。

と書いてみましたが、疑わしいです。僕の拙い経験からすると、こいういことは、やってみて、「事後的にわかる」ことが多いです。

久々に焼売制作。

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