きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

読書メモ「砂糖の世界史」

砂糖、好きです。バターと混ぜて加熱するとキャラメルになります。ドーナツやシナモンロールにかかっている粉砂糖がこぼれたら指でこそります。沖縄の黒糖ブロックをかじりながらエスプレッソを飲みます。子どもたちが小さい頃、料理に砂糖を入れたら美味しそうにたべるので、恐ろしさを感じたこともあります。

その砂糖の「世界史」を、中学生にもわかるように書いてある岩波ジュニア新書で読める、ということで期待は高まり、見事応えてくれた読後感でした。

砂糖は、石油、小麦、綿と同じ「世界商品」として、世界史に影響しました。固形の砂糖の起源はインドで、最初は高級な薬として流通します。やがてプランテーションで大量生産するようになり、世界中に広がって、労働者のカロリー源として一般化します。缶コーヒーBOSSは砂糖とカフェインでできていますね。

砂糖は主にサトウキビから生産します。サトウキビが育つ気候は亜熱帯に限られています。広大な土地で大量のサトウキビをスピーディーに生産するため、人海戦術として労働力を投入するプランテーションが行われていて、奴隷制度や植民地支配と深く結びついていました。以下、面白かったトピック3つ。

①イギリスで、労働者がカロリーのために「砂糖入り紅茶」を飲む習慣ができたが、どちらもイギリス本国で生産していないもの。

②鉄砲・綿織物など→奴隷→砂糖の三角貿易
イギリスは、アフリカに鉄砲や綿織物を輸出して、そのお金で奴隷をカリブ海に輸出して、プランテーションで砂糖を大量生産し、イギリスへ。イギリスの砂糖商人は大富豪になり、やがて議員も出てきて、政治・政策に影響しました。鉄砲や綿織物を作る工場の労働者が、貧困のなか、輸入された紅茶と砂糖でカロリーを補給する。凄まじいトートロジー。いやエコシステムでしょうか。


(砂糖の世界史 P57より)

③「主食+副食」という考え方

そもそも「主食」と「副食」というような考え方が、ヨーロッパにはないからです。だいたい英語にも、フランス語にも、「おかず」などという言葉はありません。ご飯が「主食」で「ご飯を食べる」ことこそが、食事をすることだという感覚は、ヨーロッパでは通用しません。「ご飯」という言葉が、「食事」の意味にも、「煮込んだ米」の意味にもとれるということが、日本の食生活の特殊性を示しています。反対に、ヨーロッパ人なら、日本人が「おかず」とおもうようなものいろいろ食べて、それで「食事」になっているのです。「砂糖の世界史」P156

そうなのか。。。興味深い感覚です。

雪の日の京急f:id:yukkiestar:20260208115341j:image(写真は本文とは関係ありません)