きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

子ども虐待防止学会発表【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの研究】について

子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会発表 【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの研究】について from yukkiestar 日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会の参加メモに加えて、団体と…

日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会 参加中!メモ

日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会@神戸ポートアイランド来ています。今年は一般応募の演者として口演し、先ほど無事終了。ホッしましたー。 演題は【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの…

子ども虐待「予防」における「第三の支援」について

あるときスタッフの中から「きずなメールを読んでもらうことは、子どもの権利擁護につながりますね」という一言がありました。子ども虐待は、子どもへの権利侵害です。子どもへの権利侵害を防ぐ、子どもへの暴力を未然防止する目的で、養育者とその家族全員…

「言葉遣い」(wording、語法)について

僕は団体の中で、言葉遣いにうるさいです。松本さんからは「ちょっと言葉狩りになっていない?」ともいわれます。スタッフの皆さん、息苦しくて申し訳ないです。 その理由について考えて整理してみました。大きく3つの要因に分けられます。 ①社会的要因②個…

つながりを「やわらかく」。

つながりにはいろいろあります。親と子、夫と妻、社長と社員、医師と患者、国と主権者、国と納税者。それぞれに見え方や手触りがあると思います。国と主権者なら硬い、厳しいつながり、家族ならやわらかい、ゆるいつながりとか。 自治体と市民のつながりは、…

読書メモ:「権利擁護が支援を変える -セルフアドボカシーから虐待防止まで」

「アドボカシー」に興味があります。この本がアンテナに引っかかりました。 権利擁護が支援を変える -セルフアドボカシーから虐待防止まで 作者: 竹端寛 出版社/メーカー: 現代書館 発売日: 2013/11/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「アド…

父親向けの海外サイト「sms4dads」は、テキストメッセージングサービス(text messaging)の可能性を拓く。

「sms4dads」というサイトを専門家の方に教えていただきました。訳すと、「父親(dads)のための(for)ショートメール(SMS)」。テキストメッセージング(text messageing)によって、対象に働きかける(専門用語で"介入”といいます)研究です。オーストラリアの…

「1人でもできる憲法訴訟入門」作花知志さん勉強会メモ

市民アドボカシー連盟の会員限定勉強会「司法から国を変える~1人でもできる憲法訴訟入門」に行ってきました。 講師の弁護士・作花知志(さっかともし)さんは、選択的夫婦別姓制度を求めてサイボウズ株式会社青野慶久社長とともに「憲法訴訟」をしておられ…

エンジニアの方へ。

今、僕は、カルチャーや世代の違いを越えて対話できるエンジニアの方と出会いたいと思っています。 きずなメール事業は、「きずなメール」というテキストメッセージをメールで送るというところからスタートしました。いまはLINE、Twitterでの配信もできるよ…

第29回外来小児科学会年次集会「子育ての、そばにいる人は誰?」参加メモ

第29回外来小児科学会年次集会に行ってきました。一番の目的は、「子育てきずなメール」基本原稿制作監修プロジェクトメンバーである吉永陽一郎先生の「会頭講演」。先生の大きなテーマである「子育ての、そばにいる人は誰?」という問いは、年次集会のキー…

小学校と「子どもの権利」条約

日本子ども虐待防止学会から冊子が送られてきて、その中の大谷美紀子弁護士の特別講演の記事が興味深かったので、備忘を兼ねて共有。 大谷氏は、国連子どもの権利委員会における、唯一の日本人委員。講演は、2018年11月の第24回学術集会(おかやま大会)での…

児童虐待予防における”やわらかな身振り”について。

大丈夫3兄弟 特注パネルも作りましたー 上の写真は、団体のオリジナルキャラクター「大丈夫3兄弟」の特注パネルです。これは、「すべてがメディアだよねー」という発想から生まれたものです。 * * * 「きずなメール」はその名の通り、人と人との「きずな…

ジェーン・ダリンプル氏来日記念講演会【イギリスに学ぶー子ども・若者のアドボカシー】 参加メモ

子どものことは、まず子どもに直接聞いてみる。 考えてみれば当たり前の話なのですが、僕はなかなかこれができていません。最も大きな理由は、そもそも僕自身が子どもの頃、自分の切実な思いを、大人に聞いてもらった経験がないからです。経験がないから再現…

「子どもの権利条約」を子どもに説明しました。

先日、我が家の子どもたち(2名)に、「子どもの権利条約」について説明しました。本人たちはどこまで理解できたかはわかりませんが、とにかくやってみました。30分くらい。 説明の前に、まず父と母ふたりとも、子どもたちに謝りました。彼らが小さい頃、感…

読書会【津富宏・細川甚孝・松原明とともに読むポランニー「大転換」第3回】参加メモ

本に書かれている文字は、単にくねくね曲がった線だったり点です。そういうものを読んで元気になるって不思議です。「読書会で元気になる」というのもさらに不思議です。でもそう思わせてくれる読書会でした。 読書会【津富宏・細川甚孝・松原明とともに読む…

イベント「デジタル時代の「申請」のありかたについて/テクノロジーは「待つ福祉」を変えられるか」備忘メモ

「申請主義」とは、行政や福祉の支援やサービスを受ける際、「申請」を前提とすること。このプロセスが過度に複雑になると、本来、支援・サービスが必要な人が受けられず、日本国憲法25条で保障されている生存権を脅かされるケースがあります。 その「申請主…

子育て世代への情報発信が重要だと感じている行政職員、地方議員がぜひ知っておきたい指標

2018年8月厚労省から発表された「子ども虐待による死亡事例の検証結果等について 第14次報告」では、地方公共団体への提言として、子ども虐待予防のため、妊娠期からの切れ目のない支援が重要であり、女性健康支援センター、子育て世代包括支援センターなど…

コレクティブハウスと山村留学

今、僕は家族と「コレクティブハウス」という自主運営の賃貸住宅に住んでいます。そこに、山村留学していた子どもが帰ってきました。 「コレクティブハウス」は辞書や建築の教科書にも出てきます。 コレクティブハウスは、自分たちの住戸の外にもう一つの「…

登園するお父さん、お産に立ち会うお父さん、抱っこヒモのお父さん

写真は、娘と幼稚園に登園する最後の日のもの。当時の僕は会社勤めでしたが、幼稚園に3年間ほぼ毎日、一緒に登園しました。妻によると、同じクラスで父親が毎日来ていたのは僕ともう一人のお父さんだけだったそうです。 娘が生まれるとき、お産の瞬間には立…

きずなメールの「福祉的編集方針」

きずなメールが、他のインターネットコンテンツと何が違うかを一言で言い表せないか、そうすれば、同じような取り組みやコンテンツを増やせるのではないか。 と考えていたときに浮かんだのが、「福祉的編集方針」という言葉です。 通常の「編集方針」と何が…

読書会【津富宏・細川甚孝・松原明とともに読むポランニー「大転換」】参加メモ

生まれて初めて「読書会」なるものに参加しております。今日はその2回目。読むのはカール・ポランニー著「大転換」(The Great Transfomation)。弟、マイケル・ポランニーは「暗黙知」「創発」概念の開発者。ポランニー兄弟のことは経営学者ドラッカーの著書…

「ポスト申請主義について考える会」のHPとFacebookページが公開されました。

(会でのディスカッション風景) 「申請主義」とは、行政や福祉の支援やサービスを受ける際、「申請」を前提とすること。このプロセスが過度に複雑になると、本来、支援・サービスが必要な人が受けられず、日本国憲法25条で保障されている生存権を脅かされる…

多機能化、複合機能化する「子ども食堂」

「子ども食堂」の今を知るため、ふなばし子ども食堂ネットワーク合同学習会に参加しました。結論からいうと、子ども食堂はさらに多機能化、複合機能化していきそうです。 「子どもの貧困」は、「子ども虐待」と並ぶ日本の子育てのニ大社会課題です。「子ども…

「支援する」「支援される」関係性に問いを立てる「中動態の世界」

読書のアウトプットとして。 中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく) 作者: 國分功一郎 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (28件) を見る 「中動態」とは何か。著者が分厚い本1冊かけ…

「国連・子どもの権利委員会審査と日本政府への勧告(総括所見)の検討」の共有

(2019年1月17日の子どもの権利委員会。国連のWEB TVより) 「法」は書き言葉による合意です(不文憲法もありますが)。多数が合意した書き言葉は現実を動かします。今の日本の子育てや児童福祉に関する考え方は、国連の「子どもの権利に関する条約」(Unite…

社会的インパクト評価と「知の公共財」について

内閣府・金融庁「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律 説明資料」より(平成30年) NPOの世界では「社会的インパクト評価」が注目されています。700億円の休眠預金を効果的に再配分するためです。 「社会的インパクト評価」…

第3回「ポスト申請主義について考える会」の情報共有

「申請主義」とは、行政や福祉の支援やサービスを受ける際、基本的に「申請」を必要とすること。当たり前かもしれませんが、このプロセスが過度になると、本来、支援・サービスが必要な人が受けられず、結果的に日本国憲法25条で保障されている生存権を脅か…

「ためまっぷ」清水社長にお越しいただきました!

経営学者のドラッカーは、「『なぜこれが今までなかったんだろう』。これがイノベーションに対する最大の賛辞である」といいます。 初めて「ためまっぷ」のことを聞いたとき「半径500メートル以内」の人とつながるために「チラシの画像を使う」という発想に…

市民アドボカシー連盟 議員立法の勉強会に参加しました。

スタッフへの情報共有です。例によって他人が読めるよう整理したものではありませんが、断片的でも「無いよりはあったほうが手がかりになる」レベルをご承知おき下さい。また内容に間違い、認識が異なる点あればご指摘いただければ幸いです。 * * * 2月8…

「子どもの権利条約 勉強会」参加メモ

1月28日「子どもの権利条約 勉強会」に参加してきました。「言語・法・貨幣」(@岩井克人)に興味があり、「法」のひとつ「子どもの権利条約」の基礎知識や全体感は持っておきたかったので。児童福祉法にも大きく影響していることは、過去のブログでも触れてい…