使い慣れていない「話し言葉」って、なんとなくわかりませんか? 「話し言葉」には、使い慣れている身体感覚が表れると感じています。多分どこかで研究されていると思いますが、寡聞にして知らず。
先日、短歌の歌会で、御年70オーバーであろう女性が、僕になじみのあるリズム感、スピード感で「リスペクトを込めていいますと…」と言っておられたのが衝撃的でした。「尊敬」や「敬意」でもよかったのに「リスペクト」。
「リスペクト」は、僕が知る限り、アメリカのストリートカルチャーから来た言葉です。「尊敬」「敬意」だと固すぎる、「尊重」だけでもない、中間くらいのニュアンス。
二周りくらい年上の方が、従来の日本語だと伝えきれないニュアンスや感覚を伝えるために、日本語以外の言葉を持ってきた。短歌の歌会で。僕の誤解や思い込みの可能性もありますが(かなり)、印象深かったので、書いて残しておきます。
茹でた骨付き羊。