きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

ジャニーズ問題も出てきた、子ども虐待防止学会滋賀大会 研修メモ1日目

びわ湖!

 

大津プリンスホテル

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研修のためスタッフの皆さんと子ども虐待防止学会滋賀大会に来ました。以下、そのメモです。
・メモなので乱筆や表記に統一感がない点はご容赦ください。
・★は気になるトピック。▲僕の感想。ほんの少しですが。
まず午前の部から。

* * *

【行政説明】
子ども家庭支援局虐待防止課長 河村のり子氏

●こども家庭庁 組織体制
①長官官房
②成育局 
③支援局★児童虐待、子どもの自殺対策

●予算
・5兆円規模
・一般会計 1.5兆円
・年金特別会計 3.5兆円

●こども政策スケジュール
★★1st isuueは「こども大綱」
・4月改正児童福祉法
・日本版DBS 来年度法案提出

●こども大綱
・こども家庭審議会で協議されている。「文章表現として整えられている」
★「ライフステージに横断的な重要事項」
・「児童虐待防止と社会的養護の推進及びヤングケアラーの支援」
▲ヤングケアラーがこんなところに!
・地域では「こども家庭センター」が中心。
・「こども家庭ソーシャルワーカー」の取得推進
・「この12月に与党にお伺いする」

児童虐待に関わる現状
・虐待対応相談件数22万件
心理的虐待6割。警察からの面前DV通告。
・死亡事例19次報告、74人死亡。0歳48%、予期しない妊娠等。
・「要保護児童等の援助事例の実態に関する調査」(トーマツ

●改正児童福祉法
★こども家庭センター【市区町村】
「母子保健、児童福祉を一体的にやる」
子育て世代包括支援センター+こども家庭総合支援拠点
・地場のNPO,社協も入る。
・センター長1名→★統括支援員1名→母子保健と児童福祉を分離しないため!
・機能があれば、名前は自治体独自でもいい
★統括支援員の資格要件 
 関連資格持っている。
 研修あり。数日程度。プログラム策定中。
★統括支援員の国庫補助
 国の割合高い。

●改正児童福祉法 家庭支援事業
新設
・子育て世帯訪問支援事業
・児童育成支援拠点事業
・親子関係形成支援事業
拡充
ショートステイ
・?

●改正児童福祉法 一時保護
・条例に入れるべき内容、参考にすべき内容がある。
・こどもの権利擁護
▲「こども」「児童」使い分けはどうしている?
・「一時保護所渡り歩いているお子さんがいて、それぞれルールが違うことに違和感」

●改正児童福祉法 一時保護の司法審査
・一時保護の判断の司法審査
・R76月に施行予定。
・一時保護の用件は「内閣府令で定める場合」として認定ケースをあげる。
・「一時保護状請求マニュアル」を今、作っている。書類で申請できる感便なものにするため。
・一時保護から7日以内に出す。
★こども自体が裁判官への意見書面を作ることが可能。

●改正児童福祉法 こども家庭ソーシャルワーカー
・基礎資格は「社会福祉士」「精神保健福祉士
・認定資格である。認定機関が認定する。研修を受けて。
・受講費用は国も負担。

* * *

【学校等への児童虐待の対応について】
井川恭輔氏 文科省初等中等教育局 児童虐待・防止専門官

●生徒指導要領
・学習指導要領とは別。
★ひとり1端末。こころの健康観察。現在予算化中。児童がアンケートに答える。キャッチアップする。 
・「宗教虐待」。初めて聞く。

* * *

大会シンポジウム
児童虐待の定義をめぐる問題~これからの虐待対応を展望して~」

川二三彦氏(子どもの虹情報研修センター センター長)
「現行法における歴史的な意義と課題」
●定義の歴史的経緯
・1990年 厚労省が虐待の統計取り始める。
・1994年 子ども虐待防止学会1回
・1997年 厚労省から434号通知 
・1999年 衆議院青少年問題特別委員会 祖父江発言
・2000年 同委員 田中委員「議員立法で提出します」
・2000年 同委員会でジャニー喜多川の性加害指摘あったが「保護者でないから虐待でない」
★「保護者以外の人による虐待」にフォーカス。
・保護者以外の同居人による虐待。
・2004年栃木県小山市9月がきっかけでオレンジリボン誕生。
・保護者でない、施設内虐待は?

* * *
岩佐嘉彦氏(弁護士/いぶき法律事務所)
・虐待防止法制定当時は通告義務のための定義から始まった。
・定義するならこどもと家族の回復のため?
・「児童虐待」の定義で下記が起動
 臨検・捜索
 指導
 通信面会の制限
★「ジャニーズ問題」は?「宗教二世問題」は?
★塾の先生、スポーツクラブのコーチは?
★「虐待」という言葉が適切か?
・WHOの定義
▲定義問題は子どもの権利の問題

* * *

北川聡子氏(社会福祉法人 麦の子会 理事長)
・定義には支援が必要。
・子育てて起こる気持ちを語れるグループは少ない。
・養育者にジャッジではなくケアを。
・子どもの権利を大切にする社会
スティグマ減らす。

* * *
意見交換
岩佐氏
★★論文に「一旦、児童虐待防止法はやめて、児童福祉法に吸収するのはどうか、と書いた」
吉田氏
「この学会は多職種からなっている」

お昼になりました。

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弁当は近江牛

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以下午後の部です。

* * *

大会企画シンポジウム 1
妊娠期からの子育て支援 ?切れ目のない母児支援を実証的に考えてみる~

●山岡 祐衣(東京医科歯科大学 国際健康推進医学分野)小児科医、公衆衛生。
・ユニバーサルアプローチ
・こども期の逆境体験 ACEs ●個あると危険
・ポジティブな体験 PCEs
ニュージーランド ★ダニーデン コーホート 幼児期の介入の追跡研究 現在45歳
スティグマへらす
・看護師による家庭訪問プログラム NFP エビデンスレベル高い

●村上 寛(信州大学医学部 周産期のこころの医学講座)寄付講座
周産期の心の外来がメイン
①行政のチェックシートの切れ目
②時間軸における切れ目
③母子保健、児童福祉の切れ目

●青木 豊(医療法人春乃会 あおきメンタルクリニック
母子支援におけるアタッチメントの重要性
・アタッチメントを「行動制御」としている。

* * *

夜はおばんざいでお疲れ様会!

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現場からは以上です!