きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

子どもの権利条約

宗教2世問題も出てきた、子ども虐待防止学会滋賀大会 研修メモ2日目

2日目の朝は東寺へのランニングから!まだ暗い。 朝食後、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)へ! 朝から特別区児童相談所に関するシンポジウムを2コマ!でも午後の共同研究発表のキンチョーでメモははかどらず涙 とりあえず活動エビデンスの撮影! …

ジャニーズ問題も出てきた、子ども虐待防止学会滋賀大会 研修メモ1日目

びわ湖! 大津プリンスホテル! 研修のためスタッフの皆さんと子ども虐待防止学会滋賀大会に来ました。以下、そのメモです。・メモなので乱筆や表記に統一感がない点はご容赦ください。・★は気になるトピック。▲僕の感想。ほんの少しですが。まず午前の部か…

言葉が変わると、社会が変わる。言葉を変えて、社会を変える。

言葉が変わると、社会が変わります。「精神分裂病」は「統合失調症」へ、「痴呆症」は「認知症」と言い換えることで、当事者への偏見が減りました。海外ではスティグマ(負のラベリング)軽減策として、法律を名称変更した例もあります。 韓国:生活保護法→…

アウトプットの回数を増やす。

今回も、団体内チャットに書き込もうとして、考え直して、陽のあたるこちらにしました。今回のテーマは「アウトプットの回数を増やす」です。 僕らは提案時に「今は情報過多/情報洪水の時代」といいます。情報洪水に埋もれそうなのは僕らも同じです。僕自身…

備忘メモ:子ども虐待防止学会ふくおか大会 2日目

kizunamail.hatenablog.com続きです。例によってスタッフ向けのメモなのでご容赦ください。「*」が演題の切れ目、空白行は演者の切れ目。★は僕の私見、もしくは重要と感じたキーワード。* * *・光田先生。特定妊婦の第一人者。・大阪府の未受診妊婦調査…

備忘メモ:子ども虐待防止学会ふくおか大会 1日目

スタッフとともに、子ども虐待防止学会ふくおか大会に参加中です。 www.jaspcan28.org昨日、一日目は団体からの演題発表「弱いきずなでゆるやかにつながり続ける~コロナ禍の乳幼児虐待予防のための新たなコミュニケーション設計」がありましたが、それはつ…

フラットであること。政治的であること。

①「★子ども★の意見を尊重すると、大変なことになる」 「子どもの権利」の議論では必ず出てくる意見です。★〜★に「立場の弱いひとりの人」を代入してみます。 ②「★立場の弱いひとりの人★の意見を尊重すると、大変なことになる」 ★〜★に「私」を代入してみます…

子どもの権利条約の「条文」を読む勉強会に参加しました。

世界最初の活版印刷「グーテンベルク聖書」のレプリカ。事務所に飾ってあります。 ・中世ヨーロッパで聖書を読むことができたのは聖職者だけでしたが、グーテンベルクが活版印刷機を発明して一般市民も読めるようになりました。すると「エライ人が言ってるこ…

茅ヶ崎市の多世代コミュニティハウス「南湖ハウス」の子どもの権利勉強会に参加

GW中、茅ヶ崎市の多世代コミュニティハウス「南湖ハウス」の子どもの権利勉強会に参加しました。 nangohouse.studio.site 「南湖ハウス」は、発起人である松本素子さんが、児童虐待致死事件のニュースをきっかけに里親となり、その流れで、ご自身の親族の土…

読書メモ「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」

子ども虐待の洞察に優れた本といえば杉山春さんを思い出しますが、「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援(鷲山拓男)」も素晴らしい内容でした。 まず団体スタッフ、その上で広く皆さんにも共有したいのでメモをまとめました。あくまで個人メモを公開…

「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」出版記念のZoom講演を横から視聴

・家人が「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」出版記念のZoom講演を視聴していた。僕も横から少し聴いた。100人の応募枠だったが、最終的に600人になったという。行政保健師さんが主体。赤ちゃん訪問で乳幼児の家庭に入ることもあるから、現場の切実…

「12/21 閣議決定 こども政策の新たな推進体制に関する基本方針について」を読んでみた。

昨年12月21日に閣議決定した「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」に「SNSを活用したプッシュ型の情報発信の充実」という文言が入りました(上図参照)。 きずなメールは設立時から、広くは”孤育て”予防、狭義には子ども虐待未然防止の施策として…

子どもアドボケイト/「信頼」は「遊び」から。

今日、あるご縁で児童相談所の一時保護所を視察させていただきました。「一時保護所」とは、諸事情で親から距離をとったほうがよいと判断された子どもたちが、文字通り「一時」的に「保護」されるところ。その閉鎖性が問題となり、今、関係者の努力で改善さ…

メモ:子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会 2日目

子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会2目目です。1日目はこちら。前回同様にメモなので文章にはしておらず、登場したキーワードとその出現頻度自体が情報。★は僕個人のコメント。 * * * ●江戸川区児相「はあとポート」について・特別区児相の先…

メモ:子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会 1日目

子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会に来ました。その備忘とスタッフ共有の個人メモ。メモなので文章にはしておらず、登場したキーワードとその出現頻度自体が情報。「-----」は話の切れ目、★は僕個人のコメント。 子どもの虐待防止の政府認識を確…

読書メモ:児童福祉法改正等をめぐる実記

僕は本に線を引き、ページを折る”dog ear” (犬の耳)しながら読むタイプ。この本はあまり期待せずに読み始めたのでですが、結果として一気読みして↓こうなりました。 塩崎恭久衆議院議員の手記です。穿った見方をして真実は話半分と割り引いても、迫真の内…

「子どもの最善の利益」に国連の執念を見たような気がした話。

国連「子どもの権利委員会・一般的意見14号:自己の最善の利益を第一次的に考慮される子どもの権利(第3条第1項)」の日本語訳をダウンロードしたら、20ページもあった。 「子どもの権利」というと、「子どもが好き勝手やるの?」的なイメージの人は少な…

「子どもの権利条約」に「愛」という言葉は1箇所だけ。

必要があったので、改めて「子どもの権利条約」を通読しました。その備忘メモ。 * * * ・「子どもの権利条約」に「愛」という言葉は、前文に一箇所だけ。 (英文)Recognizing that the child, for the full and harmonious development of his or her pe…

「家事事件手続法23条」による子どもの手続き代理人について

団体内で「子どもの権利条約」のオンライン勉強会を開催しました。団体設立10年目を機に、「コンテンツよる親支援」から「子どもの育ちを支える」ところまで視野を広げようという学びの一環です。 講師は弁護士の山下敏雅先生。この分野の第一線で活躍してお…

「孤育て」から「子育ち」へ。

「孤育て」の予防から「子育ち」の支援へ。 団体創設10年目を迎える 今、僕はこのメッセージを皆さんにお伝えしたいと思っています。 * * * 団体を設立したのは、10年前の11月3日。準備は春くらいからやっていましたが(記憶おぼろげ)、まだ名前のない「…

言葉としての「権利」と「虐待」。

言葉は認識の枠組みです。だから、言葉が変わると認識が変わります。認識が変わると行動が変わります。行動が変わると社会が変わります。ただし、言葉をどのように変えるかは、僕ら次第。 「精神分裂病」は「統合失調症」と言い換えることで、当事者への偏見…

日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会 参加中!メモ

日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会@神戸ポートアイランド来ています。今年は一般応募の演者として口演し、先ほど無事終了。ホッしましたー。 演題は【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの…

子ども虐待「予防」における「第三の支援」について

あるときスタッフの中から「きずなメールを読んでもらうことは、子どもの権利擁護につながりますね」という一言がありました。子ども虐待は、子どもへの権利侵害です。子どもへの権利侵害を防ぐ、子どもへの暴力を未然防止する目的で、養育者とその家族全員…

読書メモ:「権利擁護が支援を変える -セルフアドボカシーから虐待防止まで」

「アドボカシー」に興味があります。この本がアンテナに引っかかりました。 権利擁護が支援を変える -セルフアドボカシーから虐待防止まで 作者: 竹端寛 出版社/メーカー: 現代書館 発売日: 2013/11/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「アド…

「1人でもできる憲法訴訟入門」作花知志さん勉強会メモ

市民アドボカシー連盟の会員限定勉強会「司法から国を変える~1人でもできる憲法訴訟入門」に行ってきました。 講師の弁護士・作花知志(さっかともし)さんは、選択的夫婦別姓制度を求めてサイボウズ株式会社青野慶久社長とともに「憲法訴訟」をしておられ…

小学校と「子どもの権利」条約

日本子ども虐待防止学会から冊子が送られてきて、その中の大谷美紀子弁護士の特別講演の記事が興味深かったので、備忘を兼ねて共有。 大谷氏は、国連子どもの権利委員会における、唯一の日本人委員。講演は、2018年11月の第24回学術集会(おかやま大会)での…

ジェーン・ダリンプル氏来日記念講演会【イギリスに学ぶー子ども・若者のアドボカシー】 参加メモ

子どものことは、まず子どもに直接聞いてみる。 考えてみれば当たり前の話なのですが、僕はなかなかこれができていません。最も大きな理由は、そもそも僕自身が子どもの頃、自分の切実な思いを、大人に聞いてもらった経験がないからです。経験がないから再現…

「子どもの権利条約」を子どもに説明しました。

先日、我が家の子どもたち(2名)に、「子どもの権利条約」について説明しました。本人たちはどこまで理解できたかはわかりませんが、とにかくやってみました。30分くらい。 説明の前に、まず父と母ふたりとも、子どもたちに謝りました。彼らが小さい頃、感…

「国連・子どもの権利委員会審査と日本政府への勧告(総括所見)の検討」の共有

(2019年1月17日の子どもの権利委員会。国連のWEB TVより) 「法」は書き言葉による合意です(不文憲法もありますが)。多数が合意した書き言葉は現実を動かします。今の日本の子育てや児童福祉に関する考え方は、国連の「子どもの権利に関する条約」(Unite…