今日、あるご縁で児童相談所の一時保護所を視察させていただきま
「一時保護所」とは、諸事情で親から距離をとったほうがよいと判断された子どもたちが、文字通り「一時」的に「保護」されるところ。その閉鎖性が問題となり、今、関係者の努力で改善されている最中です。
そこで「子どもアドボケイト」がどういうふうになされているのか気になりました。
「子どもアドボケイト」とは、「子どもの権利条約」12条「子どもの意見表明権」を受けて、子どもの気持ちを聞いて、大人がそれを「代弁」=アドボケイトすることです。まだ言葉も拙い子どもの気持ちを聞き出して、その子にとっての最善の利益を実現するは、難しい仕事です。
この難しいことを実際に現場でどうやっているのか。質問してみました。返事は、
「まず遊ぶことです」
僕はすぐに意味がわからず、「なぜ遊ぶのですか」とさらに質問しました。
「仲良くならないと、心を開いて、気持ちを話してくれないからです」
つまり「この人には自分の大事なことを話しても大丈夫」という「信頼感」がないと、アドボケイトは始まらない。信頼を得る、信任を得るために「遊ぶ」のです。
「信頼」は「遊び」から。
「信頼」にはいろんな考え方がありますが、「同じ空間で楽しく過ごす」ことから始まることは多いのではないでしょうか。ビジネスマンでも大統領でも、親密な信頼関係を作るため、自宅の食事に招いたりします。同じ空間で「美味しいですねー」といった時間を過ごす。一緒に海に行ったり山にいったりするのも同じ効果があります。僕自身も、気軽話せるのは、自分といて楽しそうにしてくれている人。この点は大人も子ども変わりませんね。
「楽しそうに遊ぶ」とは「あなたといて、私は楽しい」というメタメッセージに
明日は子どもに、いつも以上に与太話を振ってみようと思います。