きずなメール・プロジェクト 代表のblog

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メモ:子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会 2日目

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子ども虐待防止学会第27回学術集会かながわ大会2目目です。1日目はこちら。前回同様にメモなので文章にはしておらず、登場したキーワードとその出現頻度自体が情報。★は僕個人のコメント。

 

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江戸川区児相「はあとポート」について
特別区児相の先行3区が江戸川区、世田谷区、荒川区
江戸川区、コカセンと児相を二元体制を集約
・介入と支援、両方ある。
・弁護士常勤
・児相担当副参事
・「職員から里親に」ということで条例改正。職員が里親になった場合、実子と同じ扱いにした。
★条例まで改正してスゴイ!
・虐待初動班やめて地区担当制導入
・電話対応、記録でAI導入。
・意思決定早い。「区長と話してくる!」と自転車飛ばす職員いたり。
・子どもアドボケイトを試行実践中。「子ども会議」ある。「意見箱」があちこちに。
・「一時保護所は子ども自身が保護を求めてくるところであるべき」の理想に近づいてい
・経験年数1、2年の職員が7割。育成が大きな課題。
・「セクショナリズム解消は互いの仕事を知ること」
・コカセンを内包した児相。
・議会の応援ある、地元寄付の多い。
・「必要な施策は作ろう!」という空気。
★この成果が上記の「里親条例」。
・援助業務へのDX推進でAI
・音声モニタリングシステム 電話の文字起こし。
・SVは会話記録を自席でみれる。
・一時保護ではAIによるリスクアセスメントシステム開発中。2万件の過去事例から。
・「閉鎖性要素」をいかに排除するか。
・「懲罰容認価値観」を持つ子どもの多さ。
・「エキスパートオピニオン」はエビデンスレベルが一番低い。
・重大事案で児相やその職員が責められるのは、先進国では日本だけ。

 

●第三者評価について

・一時保護所の3割程度が第三者評価を受けている。公開されている。だが違和感感じる。
・権利制限しているのに「A」評価はおかしい。
・評価事業者。
・カッパ係数
・評価なくしてガバナンスなし。
・評価は死亡事例に顕著に出る。
・識別問題、点推定、区間推定はリスク管理の分野。
・評価のポイントは「指標を変えないこと」
・「職氏名」「委員名」は個人情報ではない。
・メディアが勉強すれば批判される。それを待っている!
・立場は違えど子どものよりよい福祉を追求するの同じです。
政策評価はソーシャルアクション。
・イギリスの「オフステッド」がモデル。国会にレポーティングする。
・joschis の経済的独立。スタッフはプロボノ
・ケイパビリティのある人。

 

●「子どもの権利条約」についての教育講演

・4つの一般原則
 ①生存と成長発達の権利
 ②子どもの最善の利益
 ③意見表明権
 ④差別の禁止
いちばん大事なのは③といわれている。
・恩恵型アプローチ→権利基盤型アプローチ
日本国憲法98条2項で国内法規範として効力を持っている。だから裁判規範として適用されうる。
★!
・日本の裁判所は条約の参照や適用にかなり消極的。だから国連子どもの権利条約委員会委員会から普及、研修の実施と求められている。(第4回5回総括初見パラ13)
・条約選択議定書
 武力紛争
 児童売買春、児童ポルノ
 個人通報手続きに関する第三選択議定書←これにはまだ批准していない。

 

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憲法→条約→法律→条例」というのは、日本国憲法で規定されているのは勉強になりました! 現場からは以上です。