考えたこと
「不可能を可能にした実例」は、人を励ましてくれます。この本に、きずなメール事業に直結する例が2つあったので、共有します。 人生を逆転する学校 情熱こそが人を動かす 作者:宮澤 保夫 角川書店 Amazon 著者は、町の塾から一代で、幼稚園から大学までの教…
きずなメールのユーザーは一般に、「登録者」「読者」と呼ばれますし、僕らもそのように呼びます。 きずなメールは、これをできるだけ多くの人に読んでもらいたいというころから事業は始まりました。この点からすると、登録するだけ、読んでもらうだけで「応…
きずなメールの仕事をしていて、気持ちが折れそうになるときがあります。そういうとき、「疑いようのないfact(事実)は何か」を考えます。デカルトが、すべてを疑い尽くして最後に「疑っている自分がいることは、疑いようがないfact(事実)」(我思うゆえ…
自分がやっていることの価値を感じにくい時代です。 きずなメールを設立した時、自分がやっていることの価値をダイレクトに感じられる仕事をしたいというのも、実現したいことのひとつでした。そうでないと続かないですから。 別の言い方をすると、「自分の…
突然ですが、「子育て支援」って何かご存知ですか?以下、個人的な仮説です。 「子育て支援」って比較的新しい、ここ30年くらいの政策ジャンルです。 戦後日本の子どもに関する政策は、生まれてからは主に「医療」と母子「保健」、幼稚園・小学校に入ってか…
テーマが「ヘルスケアとアート」の学術集会に提出する抄録の中で、下記のように書きました。 (きずなメール事業は)現代美術のインスタレーションの手法を援用した事業である。インスタレーションとは、室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向…
使い慣れていない「話し言葉」って、なんとなくわかりませんか? 「話し言葉」には、使い慣れている身体感覚が表れると感じています。多分どこかで研究されていると思いますが、寡聞にして知らず。 先日、短歌の歌会で、御年70オーバーであろう女性が、僕に…
スタッフのブログ(「本人も自覚しきれていない孤独」をキャッチする)が教えてくれました。 www.kizunamail.com 「孤独」は、それを感じる主観的な「感情」のこと。「孤立」は、客観的に見て他者とのつながりが少ない「状態」のこと。 誤解を恐れずにいうと…
自治体等の公共機関が「住民全体に正確な情報を届けたい」とき、費用や手間から「ワンストップ」「一元化」したい気持ちはわかります。ですが当の地域住民が情報を得る方法は千差万別。年配の方にはいまでも「紙」が届きやすい一方で、若い世代はInstagramや…
NHK「クローズアップ現代」が『その「一言」が将来を変える!?最新研究・言葉のリスクと可能性』というテーマで、大人の言葉が子どもを追いつめるリスクについて取り上げていました。 “親からの言葉の暴力”影響は たたかない・どならない子育て - NHK クロ…
56歳の僕より、ふた周り近く年下のスタッフがオンライン・ミーティングの近況共有で 「レヴィ・ストロース『悲しき熱帯』の読書会に参加しました」 と話してくれて、嬉しくなって、 「レヴィ・ストロースの『親族の基本構造』って、僕がきずなメール・プロジ…
わが家に思春期の人たちがいます。自分を重ねてしまって、心配になります。 僕の思春期は40年くらい前です。記憶は嘘をつく前提で、書きます。 高校ではテニス部に入ったけど、下手だった上に、先輩とも馴染めず、1年で辞めました。 その後はバンドをやった…
勢いで書き切る練習です。 「意味が無い」とは「全てに意味がある」ことと同じだと考えています。「意味が無い」を裏返したら「全てが意味を作る機会」に変わるからです。 生きることに意味が無いのは確かです。意味は imi という音と記号なので、形はないし…
潜水艦映画が好きです。制約条件のなかで音(ソナー)だけで外界を推測し、仮説を組み立てて行動するというのが。 今の僕の役割は、潜水艦の艦長みたいです。 潜水艦の潜望鏡は、艦長のみが見れます。乗組員は許可なく見れません。つまり、艦長だけが外の状…
物体としての僕は、エネルギーを得て出します。エネルギーは「食物」として得ます。 かつて人間は狩りや採取から食物を得ましたが、今は「記号」を通して得ます。この方法は「知識労働」と呼ばれています。記号を操作することで、エネルギーを得る労力は、時…
NPO法人の財務諸表は公開するのが原則です。きずなメール・プロジェクトはこちらにあります。財務諸表を見るを、その法人の規模や事業を、なんとなくですがイメージできます。だから、僕らの生活基盤である自治体や学校の財務諸表を見ようとしたこがあるので…
今朝、いつものようにバンクーバー・サンドウィッチを作ろうとしたら、ゆで玉子スライスがありませんでした。なので、お弁当のおかずで残っていた厚焼き玉子を入れてみました。厚焼き玉子を入れるのは初めて(↑の写真のトマトの下)。 食べると、いつものバ…
2003年:アメリカに住んでいた妻の友人が、妊娠した妻に、「The Pregnancy Journal」という「胎児の成長を毎日紹介している本」をプレゼントしてくれました。 2006年:「The Pregnancy Journal」の翻訳本「安心マタニティブック」が発売されました。 はじめ…
自分が現代詩や短歌など読むのは、短いから持ち運びできて、「自分を保つために言葉を使う」ことができるからだと理解しました。 kizunamail.hatenablog.com これからは自分を保つだけでなく、また人を攻撃したりするのではなく、「人を結びつけるために言葉…
言葉が変わると、社会が変わります。「精神分裂病」は「統合失調症」へ、「痴呆症」は「認知症」と言い換えることで、当事者への偏見が減りました。海外ではスティグマ(負のラベリング)軽減策として、法律を名称変更した例もあります。 韓国:生活保護法→…
思考実験です。自治体のきずなメール事業の費用の構成は、ざっくりとこんな感じ。 ①配信費用(サーバ、プログラム、今だとLINE公式アカウントの従量課金費用)②基本原稿の編集制作・監修費用③自治体情報等、ローカライズするための編集制作・監修費用④「適切…
中学生が言いました。 「だったら、〇〇するしかないじゃん!」 父は答えました。 「【〇〇するしかない】は、本当に【〇〇するしかない】か? 父もよくそんなふうに言ったけど、考えてみると、【〇〇するしかない】ようなことは、実際にはそんなに多くない…
アレルギー性鼻炎持ちです。花粉、ハウスダスト。なので例年、この時期は対策していて、くしゃみが発症しても例年なら半日しのげばどうにかなっていたので、仕事を休むことはありませんでした。 それが今年は、記憶にある限り3回、休みました。外部要因とし…
先日、顧客(customer)1000万人を超える企業の経営者の方と話す機会をいただきました。そのとき、自治体を事業対象とすることに意欲があるかをお聞きしたところ、「社内に手がける人がいないし、customer向けのサービスをやってきた」(のでなんともいえな…
「敬意漸減」の法則(敬意逓減、とも言う)を知りました。「貴様」「御前」は昔、敬意を込めた呼び方でしたが、時代とともに「敬意が減って」、今の、投げつけるような呼び方になったそうです。 「敬意」って「減る」んですね。つまり「量」があることになり…
メッセージには「メッセージの内容」と「私はそのメッセージを発する人である」というメッセージがかあって、後者を「メタメッセージ」といいます。 朝、家人に「おはよう」といいます。メタメッセージとしてはこんな内容が含まれています。 ・「おはよう」…
「ポジショントーク」とは「自分に利するような発言」のこと。投資家・ジョージ・ソロスの本で知りました。本には「相場でロング(買い)のポジションをとった」「ショート(売り)のポジションをとった」という発言が繰り返しでできます。ソロスのように相…
「政治参加」というと意識高そうで、アクションは「投票」か「立候補」しか思い浮かびませんでした。ですが今、きずなメール事業をやっていると、間接的に政治参加している感覚があります。いや「参加」というより「関わっている」でしょうか。 きずなメール…
今回も、団体内チャットに書き込もうとして、考え直して、陽のあたるこちらにしました。今回のテーマは「アウトプットの回数を増やす」です。 僕らは提案時に「今は情報過多/情報洪水の時代」といいます。情報洪水に埋もれそうなのは僕らも同じです。僕自身…
「自分の考え」という言葉があります。「考え」は「言葉」でできています。今は情報量が多いので、自分の考えどんなものしていくか、していきたいか、自分の中にどんな言葉を持っておきたいかを検索や読書で選べます。 なので僕は、「自分の中に持っておきた…