きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

きずなメールの「福祉的編集方針」

 

 福祉的編集方針きずなメールが、他のインターネットコンテンツと何が違うかを一言で言い表せないか、そうすれば、同じような取り組みやコンテンツを増やせるのではないか。

 

と考えていたときに浮かんだのが、「福祉的編集方針」という言葉です。 

 

通常の「編集方針」と何が違うのかというと、ライフスタイルや面白さより、社会福祉への貢献を第一義とする点です。「読む人の役に立つ、読む人を支えることを忘れないように創って行く」感じです。

 

僕がなぜこういうことを考えるかというと、まず僕自身が、こういう拠り所を持っておかないと簡単にブレそうだからです。

 

もうひとつは、僕が大事にしている考え方である「新しい価値は、距離の離れているものを近づけることから生まれる」ことを忘れないためです。

 

観光や留学は、離れているところの人が出会うことが価値の源泉です。遠い星から地球にやってくるから、僕らは宇宙人に価値を感じます。新しい価値は、かけ離れている要素がぶつかりあったときに生まれると僕は思います。

 

「コンテンツ」と呼ばれるものの多くは「娯楽的」な要素が濃いものです。こういうものにこそ、娯楽とはかけ離れた要素をぶつけてみたらどうなるか。きずなメール事業の根っこには、こういう発想があります。

 

例えば、マンガもyoutubeも映画もゲームも、それぞれに「福祉的編集方針」を打ち立てて再構成してみたらどうなるか。大抵の場合、面白さは半減するでしょう。でもそこがスタートライン。ここから試行錯誤することで、何かが生まれるのではないかと。

 

きずなメールは当初「妊婦さん向けの情報発信」から始まりました。この時点では単なる「情報発信」でしたが、僕はそれだけでない“何か”があると感じて、出会った人たちとともに手探りで形にしてきました。そして今、きずなメール事業は、公的機関と市民の新しいつながりの可能性を示す事業になりつつあります。

 

その“何か”に言葉を当ててみるとしたら、今のところ、こんな言葉になるのではないかと。これからさらに変わっていくかもしませんが、まさにこういうことを、みんなと考えて行きたいなと思う今日この頃です。


いよいよバラの季節ですね。

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