きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

【議員さん、行政職員の方向け】母子保健、子育て支援の「プッシュ型」情報発信が、本当に役立っているかわかる指標について。

基礎自治体の議員の方は、子どもを産み育てるやすい社会に向けた政策を立案し、質問します。行政の方は、立案された政策を実施するとともに、議会を通して市民への説明責任を果たします。

 

2021年12月21日に閣議決定した「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」に「SNS活用したプッシュ型の情報発信の充実」という文言が入りました(上図参照)。

 

「プッシュ型」にはLINE、メール、Twitterなど複数選択肢がある中、「子育てアプリ」を「作ろう」「導入しよう」という動きが、再び活発化してます。「プッシュ型に意識が向く」という点では良いことだと思います。

 

きずなメール・プロジェクトは10年以上前から「プッシュ型」情報発信の重要性と課題を発信してきました。DX最中にある今、税金という社会資源の有効活用のため、また説明責任を果たすため、「プッシュ型」に置いて欠かせない基礎知識として、重要指標をひとつ共有したいと思います。

 

その指標とは、

DAU デイリーアクティブユーザー数

 

という指標です。

要約すると「1日のうちにアプリを一回以上起動したユーザー者数」です。週単位、月単位もあります。表にまとめたものが下記。

アプリは、日々使われる=開く/起動される、要は「使われて」こそ、プッシュ型として機能しているといえます。

さらに重要なのは、

 

この数はどんなアプリでも、わかる

 

ということです。なぜなら、こういったことを「数値として計測できること」が、DXの根幹だからです。ホームページならPV(ページビュー)数、ユニークユーザー数(訪問者数)、ネット広告ならクリック数、YouTubeなら再生数、チャンネル登録数などなどなど。アプリの場合、最初に来るのが「DAU」です。

DAUを確かめるためのアクションもまとめました。

 

①すでにアプリを導入している市町村の地方議員の方へ

アプリが本当に役立っているかを見定めるために一番役立つがのが、DAUです。実際に、市民がどれだけこのアプリを活用しているかを数値で知ることができます。「ダウンロード数」では活用率を知ることはできないので、お気を付けください。だから議会では、「ダウンロード数」ではなく、「過去1ヶ月のDAUのデータ提出」を求めてください。そのアプリが使われて「プッシュ型」として機能しているかを確かめる手がかりになります。

 

②すでにアプリを運用している行政職員の方へ
業務委託しているアプリ業者さんはDAUはわかりますので、基本的に測れる数字です。「DAU、出してください」といえば、アプリ業者さんから必ず出してもらえます。まずはしっかり伝えてください。「ダウンロード数」ではありません。いくらダウンロードされても、日々開かれなければ、「プッシュ型」として機能しているとはいえない点を忘れないでください。

 

アプリの業者から「DAUは出せません」「難しい」という返答があった場合には、税金を活用している事業の評価指標としては疑問が残ります。それくらい基本的な数値です。

③これからアプリを予算化する市町村の地方議員、行政職員の方へ

そのアプリのUI(ユーザーインターフェース)が適切か、また導入したらベンダーロックインにならないか、必ず事前にチェックしてください。限られた資源の有効活用のためにも、この2つを理解して確認することは必須です。

 

参考までに、過去記事も。

ameblo.jp

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現場からは以上です。