団体内チャットには「norikumiin(乗組員)」という名前のルームがあります。スタッフ全員のメーリングリストのアドレスには「norikumiin」の文字が含まれます。株式会社ほぼ日のマネをしました。法人は船と同じです。
もうすぐ、団体の新しいnorikumiin の募集を始めます。今回は「書くことをメインにする人」です。一般に「編集者」「ライター」と呼ばれる職種ですが、「編集」「ライティング」だけでなく、例えばクライアント(きずなメール事業におけるセーフティネットを、団体内ではこう呼びます)も担当するし、問い合わせ対応もするし、広聴アンケートの自由記述ピックアップもやるし、プレゼンのためにパワポで資料も作るし、場合によっては動画も作ったりするし…etc.
「職種」「業種」自体がシームレス、ボーダレスになり、「編集者」「ライター」も例外ではないと感じます。僕自身が元は競馬月刊誌の編集者ですが、起業した2010年以降は電話提案もしましたし、最近は行政向けの文書を起案することが増えていますし、学会でも発表します。
全ては団体としてのVision、Missionの実現を目指してのことです。きずなメール ・プロジェクトのMissionは
「孤育て」(孤独な子育て)の予防
(最近は「社会的に孤立の予防」という言い方も増えています)であり、Visionは
新しい命の誕生に対し、社会全体から「おめでとう」の言葉があふれる世界
です。団体内では、迷ったら、比喩ではなく「Vision、Missionに立ち返ってください」と伝えています。「職種」が先にあるのではなく、Vision、Missionから演繹(逆算)して、今自分たちができることを考えたところに、仕事が構成されていきます。
Vision、Missionは「言葉」で、「言葉」は「記号」です。共通の「言葉」「記号」へのコミットメントは、考えの異なる人々を結びつけることができます。企業社会ではかつて「利益」という「数の記号」へのコミットメントが主流でしたが、今は言葉へのコミットメントに変化しています。僕らはVision、Missionの言葉にコミットしていく法人です。
話が広がりました。新しいnorikumiin の募集です。もう少し詳細をつめたら、団体のウェブサイト、ツィッター、フェイスブック等でお知らせします。募集の団体説明会も検討していますので、ご注目いただければ幸いです。
今朝のバンクーバー・サンドウィッチはレタスの日。