きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

政治参加としてのきずなメール事業。

「政治参加」というと意識高そうで、アクションは「投票」か「立候補」しか思い浮かびませんでした。ですが今、きずなメール事業をやっていると、間接的に政治参加している感覚があります。いや「参加」というより「関わっている」でしょうか。

 

きずなメール事業は地方自治体で予算化されることがほとんどなので、議会でアカウンタビリティ(説明責任)を果たせるように設計してます。このため自然と、国がどんなを政策を立ててどれくらい予算をつけているのかを追うことになります。

 

追ってみると、いろいろわかるし、感じます。課題意識も生まれます。感じたことをそのままにすることなく、少しでも目の前の事業に組み入れるようとすると、アクションはロビイングやアドボカシーに近づいていきます。

 

感じたことを、スタッフがブログで、自分自身の言葉として発することもします。一人の声は小さくて、簡単には状況を動かせませんが、ここでやめたら、後の世代や子どもたちに「一人の言葉は無力だ」と認めることになります。拙くても、自分の言葉で感じたことを伝えるのは、ソーシャルアクションです。子どもの権利条約第十二条「意見表明権」を、大人がやってみせることです。

 

政治は、平和的な利害調整の仕組みです。「既得権益」の響きはネガティブですが、多くの人々の生活を支えてきたからできあがった現実もあります。それにしても、既得権益を得ている人たちの「変化したくない力」は凄まじい。

 

僕は今56歳です。僕らの上の世代は、大声で反対することでこれを切り崩してきましたが、今は構造を分析して、あるべき方向に変化を促すよう、静かに強かに働きかける時代かもしません。

 

と書きましたが、現実を変化させる力は、昔から静かで強かだったことを、僕が知らなかっただけかもしれません。

 

すぐ良くなることは、すぐに悪くなる。時間をかけた変化が、ゆるがない変化だ。これを忘れず、今日も仕事を始めます。

 

これはサラダではない。

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