きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

考えたこと

「クロスポイント」(暫定)

https://www.kizunamail.com/news/11717/:公開勉強会は創発的な要素に溢れていた。ここから何を切り出すかが大事と感じた。切り出しはすでに広聴チームが始めているけど、並行して全員で、これをフックにした「イベント的なもの」を考えられればと思った。 …

うまく使えない言葉/使わない言葉

「何をいうか」と同じように「何をいわないか」も大事だと思っています。自分の体に馴染んでいない言葉は使わないようにしています。「使えない」のかもしれませんが。 スタッフから、「使わない言葉をリスト化してくれないか」との要望がありましたが、こう…

感情には方向がある。という話。

感情には方向がある。 同じ感情が、向ける方向次第で、状況が変わる。 考え方は簡単には変わらない。そこから生じる感情を変えるのも難しい。だがその感情が向かうべき方向は、変えることができる。 負の感情をなくすことはできない。だか向かう方向を変える…

「きずなメール」という名前について。

きずなメール ・プロジェクトの設立日は2010年11月3日。その前、サービス名について考えていたときに、妻が「きずなメール!」といって、僕は「エーちょっとベタすぎない? かっこ悪いし…」「広めるならベタな方がいいと思う」「そう…でも団体名は"きずなメ…

相性について

50過ぎたおじさんがNPOで生計を成り立たせているのは、世間様はつかみにくいだろうなとしばしば思う。 だかそれなりに帳尻の合った人生でもあり、感謝はつきない。 誰かの役にたてていることが日々可視化されて実感できることは嬉しい(きずなメールのお礼メ…

ライフステージが変化しました。

十数年ぶりにレコードとターンテーブルを出しました。 娘がつかまり立ちを始めたとき、 封印しました↓。危ないし、 聞く時間もなかったので。 本日、 その封印を十数年ぶりに解きました。その時、「 ライフステージが変化した」という言葉が浮かびました。 …

現代詩の価値について

先日ミーティングで、「現代詩が支えでした」と述べることがありました。言葉にしたことで、現代詩の価値を伝えるのは、恩恵を受けた者の役目かもと感じました。大量情報時代の今、詩は絶滅危惧種です。良いものだから残るとは思うけど、残す努力はしないと…

カミングアウト問題としての「先にいる人/後から来た人」

[:contents] カミングアウト問題 糸井重里さんの「今日のダーリン」 「最悪の場所」から与えられる 互いに少しずつ差し出す 「きずなメール やさしい日本語版」のスピリット カミングアウト問題 僕はかつて、外国人登録証を持つ立場にありました。若い頃は、…

新しい仕事を創り出し、後から生まれた人たちに受け渡して行く。

団体の公式キャラクター「大丈夫3兄弟」と初日の出 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします! 団体設立10周年を機に、これからの20年後の世界と日本と団体とVisionについて考えています。すると、「きずなメール」が広がるとともに、「…

「編集者」と「NPO」について。

「大島さんは経営者ですよね」といわれると、いまだに落ち着かないです。ですが「編集者」として、団体を「編集した」感覚はあります。実際に編集者だったのは2007年までですが、未だに「自分は編集者」という気持ちがあります。 この記事の目的は2つ。 ・僕…

公衆衛生学と「言葉がキレイになる。」

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、公衆衛生学が颯爽と現れました。おかげで今、力強く、手洗い習慣が浸透しています。「少しくらい手を洗わなくても平気」に戻ることはないでしょう。手がキレイになっていくように、言葉もキレイになっていく、と僕は…

「継続企業の前提」とイエズス会

僕はきずなメール・プロジェクトを継続させたいと思っています。継続させるには、10年後や20年後の具体的なイメージを共有する必要がある、ならば専門家に何か特別な研修やプログラムをお願しないと、などと考えていました。そんな時、「ゴーイング・コンサ…

「きずなメール事業」を「テキストメッセージング」という方法論で一般化していく。

「きずなメール事業」を一般化したいと考えています。「一般化」とは、同じことをやりたいと思った人が、同じレベル感でできるようになるという意味です。再現性を持たせたい。同じような手続きでコンテンツを編集し、同じように事業を構成することを、別の…

addiction(嗜癖)について。

生活や社会の出来事を、脳の「addiction」(アディクション)で説明できるのではないかと考えています。和訳すると「嗜癖」(しへき)。「依存」にも近い。何かに依存しない人間はいないと思います。 * * *前提人間の脳は、同じことを考え続けることがで…

「わかっていなかったこと」について。

「わかっていなかったこと」が「わかる」のは、それが「わかった時」です。 妻は、わかめと豆腐と玉ねぎの味噌汁をよく作ります。彼女がこれをよく作るのは、「好きだから」だということを、僕は最近まで「わかっていなかった」のでした。 「嫌いなものを、…

「音と模様」を共有している私たち

先日、風呂の中で突然、ある詩の一節の意味が腑に落ちました。その備忘として。「詩の本質は、発語の共有だ」現代詩作家・鈴木志郎康の作品「住んでる人しか知らない道」の言葉です。20年ほど前、僕はこの詩作家の愛読者でした。とくにこの作品が好きで、で…

大きな言葉、小さな言葉。

大きな言葉。人を結びつける言葉。 小さな言葉。生活の言葉。 大きな言葉。私たち、我々、人間とか、人類とか、社会とか、コミュニティとか。 小さな言葉。僕、俺、私。 * * * NPOの仕事をしてると、言葉が大きくなっていく自覚はあります。意図せず膨らんで…

#みんなで乗りこえよう

今日の夕方にも緊急事態宣言が出るそうです。テレビの画面の向こうでは、その中身を詳しく解説してくれます。 スタジオで。 大事なことを伝えるために、皆さん外で仕事をしておられる。そのことに頭が下がります。 緊急事態宣言の具体案を作っている人々、例…

「人と人の距離感」と、きずなメール。

新型コロナウィルスの感染拡大にともない、自治体における「きずなメール」の臨時的な対応が増えています。 「きずなメール」は「通常配信」と「月日指定配信」があります。基本原稿+自治体情報による「通常配信」は自動で行われていますが、日時を指定して…

「孤育て」から「子育ち」へ。

「孤育て」の予防から「子育ち」の支援へ。 団体創設10年目を迎える 今、僕はこのメッセージを皆さんにお伝えしたいと思っています。 * * * 団体を設立したのは、10年前の11月3日。準備は春くらいからやっていましたが(記憶おぼろげ)、まだ名前のない「…

「おじさん保育園」と「ケア責任」について考えてみた。

「おじさん」という存在は、もうそれだけで威圧的です。「不機嫌なおじさん」はさらに威圧的です。僕は今53歳ですが、「そこにいるだけで威圧的に映るらしい」ということが自覚できたのは、恥ずかしながら最近。以来「ひとまずにこやかに話す」などを意識し…

子どもに怒る自分に悩む。「怒りをコントロールできない子の理解と援助」を読んで。

良書の見分け方に「版を重ねている」というのがあります。初版で終わる本が多い中、この本は写真の通り、14年間に23回も増刷されていて、特定の人々に確実に役立ってきたことがわかります。立ち読みでこの奥付を見て、購入しました。 怒りをコントロールでき…

言葉としての「権利」と「虐待」。

言葉は認識の枠組みです。だから、言葉が変わると認識が変わります。認識が変わると行動が変わります。行動が変わると社会が変わります。ただし、言葉をどのように変えるかは、僕ら次第。 「精神分裂病」は「統合失調症」と言い換えることで、当事者への偏見…

子ども虐待防止学会発表【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの研究】について

子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会発表 【「原稿」とSNSを組み合わせた、子ども虐待未然防止のためのポピュレーションアプローチの研究】について from yukkiestar 日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会の参加メモに加えて、団体と…

「言葉遣い」(wording、語法)について

僕は団体の中で、言葉遣いにうるさいです。松本さんからは「ちょっと言葉狩りになっていない?」ともいわれます。スタッフの皆さん、息苦しくて申し訳ないです。 その理由について考えて整理してみました。大きく3つの要因に分けられます。 ①社会的要因②個…

つながりを「やわらかく」。

つながりにはいろいろあります。親と子、夫と妻、社長と社員、医師と患者、国と主権者、国と納税者。それぞれに見え方や手触りがあると思います。国と主権者なら硬い、厳しいつながり、家族ならやわらかい、ゆるいつながりとか。 自治体と市民のつながりは、…

児童虐待予防における”やわらかな身振り”について。

大丈夫3兄弟 特注パネルも作りましたー 上の写真は、団体のオリジナルキャラクター「大丈夫3兄弟」の特注パネルです。これは、「すべてがメディアだよねー」という発想から生まれたものです。 * * * 「きずなメール」はその名の通り、人と人との「きずな…

「子どもの権利条約」を子どもに説明しました。

先日、我が家の子どもたち(2名)に、「子どもの権利条約」について説明しました。本人たちはどこまで理解できたかはわかりませんが、とにかくやってみました。30分くらい。 説明の前に、まず父と母ふたりとも、子どもたちに謝りました。彼らが小さい頃、感…

きずなメールの「福祉的編集方針」

きずなメールが、他のインターネットコンテンツと何が違うかを一言で言い表せないか、そうすれば、同じような取り組みやコンテンツを増やせるのではないか。 と考えていたときに浮かんだのが、「福祉的編集方針」という言葉です。 通常の「編集方針」と何が…