きずなメール・プロジェクト 代表のblog

顔と名前を出す人生です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

子どもとの関係について

子どもへの接し方は、親との関係が一次情報になります。核家族で育つと、他の一次情報を得る機会はほぼありません。 僕の父の代表的な言動を上げてみます。 ・「警察とヤクザは変わらない」・「俺はもともと何も持ってない」・「いつかあの山が金になる」 こ…

言葉にならない前提

・ある文化集団がいる。とくに活発に話しているわけではない。どちらかというと言葉数は少ない。言葉にならない前提を共有して、行動しているのはわかる。何もいわないけど、信頼しあっているのはわかる。その集団のやることは創造的で面白い。いろんな可能…

「コレクティブハウスをつくる会@横浜」を開催しました。そのログ。

(8/4 追記 本日以降の申込みフォームです。) docs.google.com * * * 7月10日、なんとか開催することができました! kizunamail.hatenablog.com会に参加してくださった方はもとより、開催に協力やサポートしてくださった、いづみプロジェクトさん、CHC関…

フラットであること。政治的であること。

①「★子ども★の意見を尊重すると、大変なことになる」 「子どもの権利」の議論では必ず出てくる意見です。★〜★に「立場の弱いひとりの人」を代入してみます。 ②「★立場の弱いひとりの人★の意見を尊重すると、大変なことになる」 ★〜★に「私」を代入してみます…

コレクティブハウスをつくる試みを始めます。

理事として関わらせていただいているNPOコレクティブハウジンク社の、活動の告知です。Facebookページだと、アカウントを持っていない方は見れないので、こちらにアップします。 コレクティブハウスをつくる会のキックオフミーティングです。リアル開催です…

今やっている仕事の出発点を言葉にしてみた。

今やっている仕事の出発点を言葉にしてみました。 「自分がたまたま出会ったものが、良いものだと思った。その良いものを、自分が思う"良い"形で、自分がいる共同体に役立てたいと思った。それが自分にとっても近くにいてくれる人にとっても、良いことだと感…

子どもの権利条約の「条文」を読む勉強会に参加しました。

世界最初の活版印刷「グーテンベルク聖書」のレプリカ。事務所に飾ってあります。 ・中世ヨーロッパで聖書を読むことができたのは聖職者だけでしたが、グーテンベルクが活版印刷機を発明して一般市民も読めるようになりました。すると「エライ人が言ってるこ…

子ども政策「プッシュ型の情報発信の充実」ですべての国会議員、地方議員さん知ってもらいたいこと。

kizunamail.hatenablog.com2021年12月21日に閣議決定した「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」にはいった「SNSを活用したプッシュ型の情報発信の充実」が実際にどのような政策になりそうかを改めて調べていて、「全国厚生労働関係部局長会議 令和…

「支援を要する『人』がいるんじゃないんです。支援を要する『時』が誰にでもあるだけなんですよ」

「支援を要する『人』がいるんじゃないんです。支援を要する『時』が誰にでもあるだけなんですよ」 florence.or.jp この言葉が忘れられないので、繰り返し思い出しています。僕にも、支援を必要とする「時」があって、助けてもらったからです。 10年前、起業…

「相談」できないから虐待になる。「相談」以外の予防的対応を考える。

「辛さ」や「不安」があれば「相談」してほしい。できるだけ「相談」しやすい環境をつくるし、「相談」がきたら気持ちを尽くして寄り添う。大事な心構えです。 一方で、そもそも、「相談」というアクションがうまくできないから虐待してしまう、という要素を…

セーフティネットとしての網をかける。網の目を詰める。”声無き声”とつながり続けるために。

きずなメールは、テキストメッセージを、情報や読み物としてだけではなく、社会的孤立を防ぐために用いようという試みです。「テキストメッセージによるセーフティネット」として機能させることに注力しています。 自治体等の法人に事業採用される=「網をか…

茅ヶ崎市の多世代コミュニティハウス「南湖ハウス」の子どもの権利勉強会に参加

GW中、茅ヶ崎市の多世代コミュニティハウス「南湖ハウス」の子どもの権利勉強会に参加しました。 nangohouse.studio.site 「南湖ハウス」は、発起人である松本素子さんが、児童虐待致死事件のニュースをきっかけに里親となり、その流れで、ご自身の親族の土…

【議員さん、行政職員の方向け】母子保健、子育て支援の「プッシュ型」情報発信が、本当に役立っているかわかる指標について。

基礎自治体の議員の方は、子どもを産み育てるやすい社会に向けた政策を立案し、質問します。行政の方は、立案された政策を実施するとともに、議会を通して市民への説明責任を果たします。 2021年12月21日に閣議決定した「こども政策の新たな推進体制に関する…

読書メモ「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」

子ども虐待の洞察に優れた本といえば杉山春さんを思い出しますが、「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援(鷲山拓男)」も素晴らしい内容でした。 まず団体スタッフ、その上で広く皆さんにも共有したいのでメモをまとめました。あくまで個人メモを公開…

「妻」「嫁」「パートナー」「夫」「旦那」どれですか?

妻?嫁?奥さん?…女性配偶者の呼び方としてふさわしいのは? | 品がいい人は、言葉の選び方がうまい | ダイヤモンド・オンライン ・「ついにきたか」。思い込みが強い僕の思い込みかもしれませんが、そう感じました。 ・1人称や2人称は、関係性やコンテクス…

「やさ日きずなメール」とユニバーサルデザインと「オルタク」

・理事の太田先生が理事会で「やさしい日本語ってどう?」といった話をしたとき、感ずるところがありました。・語彙の数=世界観の切り口の数。一人称を「I」とする言語、「私」「俺」「僕」「自分」を選べる言語では、世界観の切り口の数が異なる。多ければ…

テキストメッセージによるセーフティネットで「網をかける」「網の目をつめる」

・きずなメールは、テキストメッセージを”弱いきずなでつながり続けるセーフティネット”として活用することを目指しています。セーフティネット=安全網なので「網をかける」「網の目をつめる」というアクションが発生します。 ・最初の網は2011年3月1日に、…

「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」出版記念のZoom講演を横から視聴

・家人が「虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援」出版記念のZoom講演を視聴していた。僕も横から少し聴いた。100人の応募枠だったが、最終的に600人になったという。行政保健師さんが主体。赤ちゃん訪問で乳幼児の家庭に入ることもあるから、現場の切実…

「アウトプット」と「構造化」について構造化してみた

・今、改めてアウトプットを意識しています。自分の内部(脳や心)で考えたことを、テキストや図にして自分の外部に出す(アウトプットする)ことで、仕事が変化してきたので、その回数を増やそうとの考え。 ・インターネット時代のアウトプットは「完成度6…

言葉に所有されている

本を整理していたら、20代で読んだ本が出てきました。その一節。 自分が言葉を所有している、と考えるから、我々は言葉から締め出されてしまうのだ。そうではなくて、人間は言葉に所有されているのだと考えた方が、事態に忠実な、現実的な考え方なのである。…

NPOとユーモア。

ユーモアについて考えています。 NPOという非営利組織として Vision Mission の実現を目指すのはやりがいあります。悩ましいのは、「言葉が硬くなっていく」こと。 関わってくれる多くの人々=ステークホルダーの「共通の言葉」を目指し、信頼のためのガバナ…

「多様性」という言葉の意味を、子どもとの関わりのなかで理解した。

・「多様性」という言葉の意味を、子どもとの関わりのなかで理解しました。・彼は生魚が苦手、僕は好き。貝や魚卵なども同様。・味覚は、教育では変えられない生理的嗜好。親子でも同じではない。別の人間です。・彼は教科書の音読が苦手です。見ていると、…

子どもと話す方法が少しは見えてきたような気がする。

・「子どもと話す方法が少し見えてきた」というという、これまで話せなかったようですが、そこまでではなく、「子どもの感情を受け取る方法が少し見えてきた」が正確でしょうか。 ・精神科医の方に、「"感情"とは"ー単語で表せる心の動き"」と教えていただき…

「12/21 閣議決定 こども政策の新たな推進体制に関する基本方針について」を読んでみた。

昨年12月21日に閣議決定した「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針」に「SNSを活用したプッシュ型の情報発信の充実」という文言が入りました(上図参照)。 きずなメールは設立時から、広くは”孤育て”予防、狭義には子ども虐待未然防止の施策として…